沖縄県でほぼ一年を通して見ることができる、色鮮やかな花をご存じだろうか。
街の至る所で咲き誇る、その花の名前は「ブーゲンビリア」。
先日沖縄県へ訪れた際、凛として咲き誇るブーゲンビリアに思わず目を奪われてしまった。なんてことない沿道だったが、ブーゲンビリアが咲く場所だけ、パッと照明が当たっているような、そんな美しさだった。
ーーなんて、綺麗なビビットカラーの花びらだろう。
そんなことをぼんやり思っていると、沖縄在住の友人が「知ってる?このブーゲンビリア、秘密があるんだよ」と教えてくれた。
私が花びらだと勘違いした赤い部分は、実は花びらでなく葉っぱだったのだーー!
一体どういうこと?!花の構造を理解しよう
調べたところ、私が花びらだと勘違いした赤い部分は苞(ほう)と呼ばれ、芽やつぼみを覆って花を保護する役割らしい。
そして、中心にある小さくて黄色い部分が、花の萼(がく)といって、花を構成する役割の1つになっている。
意外とたくさんあるぞ!トリックアートな花々たち
ブーゲンビリアさながら、一見花のように見えて、実は苞や萼である花は少なくない。「えっ、あれもだったの?」という花が、意外とそうだったりする。例えば、紫陽花やホオズキ、クリスマスローズがそうである。
いつもは当たり前に通り過ぎてしまう道でも、そこに咲く花が、実は意外な構造をしているかもしれない。
まるで、自然のトリックアート。
少し視点を変えて周りを見回してみると、思いがけない発見があって、ローカルを歩くのがより楽しくなりそうだ。