琉球王国から続く沖縄の伝統菓子「ちんすこう」がスターバックスのフラペチーノに進化した!隠されたその想いとは?【沖縄県読谷村】

2 min 137 views

スターバックスが25周年記念に販売している、巷(ちまた)でうわさの47JIMOTOフラペチーノ。「沖縄」といえば皆さんは何を想像されるでしょうか?常夏の南国フルーツ、紅芋、綺麗な海を連想させるお塩…はたまたゴーヤーなどなど。数ある名物の中で沖縄県のバリスタさん達が選んだ素材とは?!

 

【写真:47OKINAWA Frappuccino】

 

沖縄のバリスタさんが選んだ素材。それは『ちんすこう』。

なるほど!確かに地元の人からも観光客からも広く認知されている伝統菓子です。期間限定ということもあり、スターバックスへ行ってきました!

 

【写真:読谷村にあるスターバックスコーヒーにて。それではさっそくいただきます。】
【写真:沖縄かりーちんすこうバニラキャラメルフラペチーノ】

 

3層になっており、バニラの層と生クリームの上に砕いた塩ちんすこうがちりばめられていました。

さっそくいただくと、

「バニラベースとキャラメルの甘さに、ほんのり塩味がきいたちんすこうが絶妙。そして何よりこのザクザク感が食べ応えのあるデザートみたいで美味しい!」

想像よりも甘くなく、ぺろりと完食してしまいました。

しかしながら、なぜ数ある沖縄名物の中でちんすこうなのかがとても気になります。

スターバックスの公式サイトを見ると、

“沖縄のスターバックスは、伝統を守りながら時代に合わせて進化し、そして現代へと受け継がれている「ちんすこう」のように、地域の皆さまとのつながりを大切に、いつまでも愛される存在となりたいと、このフラペチーノに想いを込めました。”

※スターバックス公式サイトより引用

とのこと。

かつて琉球王国は日本・中国・朝鮮・東南アジアなどの国々を結ぶ貿易の拠点でした。そんな中でちんすこうは、琉球王国時代後期に中国菓子と日本の菓子の知識をかけ合わせて生まれた伝統菓子と言われています。材料は至ってシンプルで、小麦粉と砂糖とラードのみです。

最近では、紅芋や塩、黒糖を入れたものや、ラードを使わないビーガンのちんすこうが登場したり、時代に合わせて伝統を守りながらも変化している。それが沖縄の伝統菓子ちんすこうなのです。

 

【写真:フタにはかわいいシーサーの絵が!「カリー」とは「めでたいこと・縁起のいいこと・乾杯」などの意。】

 

沖縄へ移住して4年目ですが、知れば知るほど沖縄の歴史は複雑で、島ならではの文化もたくさん残っており、アイデンティティの強さを感じる日々です。そんな伝統や歴史を重んじる沖縄ならではのチョイスに納得の逸品でした。まもなく販売終了だそうですが、いろんな意味でぜひ定番商品にしてもらいたいです。

スターバックス47JIMOTOフラペチーノ

https://www.starbucks.co.jp/cafe/jimoto_frappuccino/
服部 あや乃

服部 あや乃

沖縄県北部

第3期ハツレポーター

名古屋出身。
沖縄移住4年目。
旅することと食べることが好き。
大学卒業後は旅行会社で勤務し、各地を転々とするも
沖縄県北部(やんばる)の魅力にはまり現在にいたる。
食と農を軸とした、サポート・プロモーション・WS
イベント開催など、ローカルの魅力を発信すべく邁進中。