米菓の定番「柿の種」とキンキンに冷えたチョコチップをストローで吸い上げる。この夏、スターバックスが全国各地で都道府県ごとに限定販売をしている「47 JIMOTO フラペチーノ」の新潟版だ。多くの都道府県で特産果物ベースの商品がリリースされるなか、新潟はチョコベースに柿の種を投入。他県民からどうしても無視できない存在となった。柿の種を手際よく砕き、丁寧にふりかけるバリスタの仕草から新潟県民特有の「柿の種愛」を感じることができる。
今ではすっかり新潟の特産品として知られる柿の種だが、もう100年近く元祖柿の種を作り続けている長岡市の浪花屋製菓によれば、柿の種がその地で生まれたのは大正13年(1924年)だという。同社HPによると、創業者の今井與三郎(よさぶろう)の妻がせんべい用の小判型を踏みつけて変形させてしまったことから、現在の柿の種の形が誕生したらしい。商品化のヒントを得たのは「こんな歪んだ小判型はない。形は柿の種に似ている」という浪花屋主人の一言だった。時代は大正から令和になった。柿の種は新潟の特産品として世界中で人気となり、スターバックス新潟店にもその粋な心意気が受け継がれていた。
チョコをかけた柿の種が人気商品となっているように、柿の種とチョコの組み合わせは新潟の定番だ。冷たい甘さと慣れ親しんだ塩味が同時に楽しめるフラペチーノを目当てに、県内外から多くの人が足を運ぶだろう。この新しい夏の味が、新潟の魅力を全国に伝えてくれることを期待したい。
「新潟 ばっかいい 柿の種 チョコレート フラペチーノ」
税込価格:669円(お持ち帰り)/682円(店内利用)※Tallサイズのみ
販売期間:6月30日から8月初旬(無くなり次第終了)
詳しくはスターバックス日本上陸25周年記念企画「47 JIMOTO フラペチーノ」から
https://www.starbucks.co.jp/cafe/jimoto_frappuccino/