細部に宿る遊び心で旅人をもてなしてきた、高野山口の名旅館 葛城館【和歌山県橋本市】

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葛城館のある高野口駅前は、明治後期から大正時代に多くの高野山参拝客でにぎわう宿場街として栄えていました。

今も現存する唯一の旅館「葛城館」は、

存在感のあるガラス張りの木造3階建て。

中へ足を踏み入れると、ガラス窓から多くの光が入り、

明るい和室が並びます。

細部をよく見ると、

細かい桟が編み込まれた障子、

お花模様が丁寧に彫られた欄間、

細かい模様が刷り込まれている木枠窓、

廊下の角にひっそりあるランプもまたヒラヒラと可愛らしい形状。

書院欄間も丁寧で優美な造りになっており、

当時の大工さんが旅人の疲れを癒そうと、

細部にまで心を配って造られた旅館なのだろうかと、

その昔へ想いを馳せます。

今は国の登録有形重要文化財に指定され、当時の面影を伝えています。

(藤原和香奈さんの投稿)

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「和歌山ローカル情報発信Lab.」は、和歌山県が2019年度から始めた「移住者情報発信力強化プロジェクト」事業。合同会社イーストタイムズのメンバーが講師となって、指導・フォローアップ。運営事務局も務める。県内にU・I ターンした移住者が、情報発信のスキルを身につけながら、住民しか知らない「わかやま暮らし」の魅力の可視化と発信を行って県内外の和歌山ファンを創出し、関係人口増や移住定住につなげる取り組み。