「本物の味を守り、伝えていく」明治10年創業のお茶屋の使命【滋賀県野洲市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

「有限会社南製茶」は滋賀県野洲市(やすし)でお茶の製造と販売を行う、明治10年創業の老舗のお茶屋です。南製茶は、本物のお茶の味を守り、多くの人にお茶に親しんでもらうために、お茶の質にこだわりながらも時代に合わせた方法でお茶の提供を行っています。

今回は「有限会社南製茶」代表取締役の南泰宏(みなみ・やすひろ)さんに、本物のお茶を守りながらも多くの人に伝えていく、南製茶の事業への思いについてお話を伺いました。

本物の味を届けるための厳しい審査「官能審査」

「お茶は個性があって茶葉によって味も違いますし、製造工程一つで味が変わってきます。それぞれの茶葉の良さを出せるように、茶葉を選ぶところから販売まで、とことんこだわっています」と南さんが話すように、南製茶では「本物の味」を届けることを大切にしています。

そのため、南製茶ではお茶のスペシャリストによるお茶の審査を厳しく行っています。それは、官能審査という方法で「お茶の形状」「お茶の香り」「抽出したお茶の水色」「お茶の味」の4項目について審査をします。そして、厳正に審査をしたお茶が南製茶では販売されるのです。

「自分たちが納得したものを提供したいと同時に、安心安全なものを消費者に提供したいと思っています。そして、本物の味を提供することが私たちの役目だと思います」と、南さんは語ります。

多くの人にお茶を楽しんでもらうために

「かつては急須でいれたお茶を飲むのが当たり前でした。しかし、近年は急須でお茶をいれて飲む人は少なくなっています。そういった時代背景の中で南製茶ではお客さんに合わせた商品提供を行っています」と南さんが話すように、南製茶ではティーバッグや粉末茶など、簡単にお茶が楽しめる商品の製造・販売も行っています。

また、若者の趣味嗜好に合わせて、コーヒーをいれるようにお茶を楽しんでもらうためにティードリッパーとお茶をセットにして販売するなど、販売方法にも工夫をしています。

「特に若い人はお茶を飲む機会が減っているので、そういった人にも楽しんでもらえるよう時代に合わせて、お客さんが求めるものを提供したいです」と、南さんは話します。

今後は、お茶を使ったスイーツの開発にも力を入れていくそうで、多くの人にお茶を楽しんでもらうための取り組みがとても楽しみです。本物の味を守り、多くの人に伝える南製茶の商品をぜひ、ご自宅で楽しんでみてください。

國府谷純輝

國府谷純輝

栃木県栃木市

編集部編集記者

第4期ハツレポーター/栃木県茂木町出身。2021年6月より栃木市地域おこし協力隊として栃木市の寺尾地区をメインフィールドに活動している。情報サイト「テラオノサイト」の立ち上げ・運営やYoutubeにてローカルラジオ「ラジロー」を配信するなど情報や魅力発信を行っている。趣味はキャンプとサウナ。

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