無敵の石垣島産ジンジャーシロップを作る、移住者ゆきさんの物語とこだわり【沖縄県石垣市】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

外車より軽トラ!神奈川から石垣へやってきたゆきさん

沖縄県石垣島の市街地にあるジンジャーシロップ工房兼直売所「ハワイアングロット」。石垣島で取れた生姜と波照間島(はてるまじま)産黒糖で作る「ゆきさんのジンジャーシロップ」がお店の看板商品です。ゆきさんこと、加藤雪子(かとう・ゆきこ)さんは製造以外の、商品開発や販売、広報などを担当しています。

約30年ほど前、神奈川から沖縄の離島へ旅行に来たゆきさん。当時の内地は20代で外車を乗り回すのが普通という、まさにギンギンギラギラのバブル期。島に到着すると、民宿の方が軽トラで迎えに来て、荷物ごとご自身も荷台へ積まれて宿へ。「自然の景色、風の気持ち良さ、人の温かさ、全てが新鮮で、価値観を覆されました。外車なんかより、軽トラ最高って」。そしてゆきさんは石垣島へ移住しました。

石垣島産の生姜と波照間島の力強い黒糖が味の決め手

ハワイアングロットは1998年にショットバーをオープンしました。オリオンビールやパンケーキに合う、島の素材を使ったシロップを作り始めたのが、「ゆきさんのジンジャーシロップ」誕生のきっかけ。オリオンビールにジンジャーシロップを少し加えたジンジャービアーが人気となり、やがてお客様が家でもシロップを使いたい、風邪を引いた時に飲みたいと、小分けしてお渡しするほどになりました。

25年経った現在も、元バーテンダーのマスター、西山永明(にしやま・ひさあき)さんが、作り方や材料をそのままに、製造を担当しています。ジンジャーシロップの生姜は、石垣島産のものを皮ごと使用しています。この生姜と相性が良いのが日本最南端の波照間島で作られる黒糖です。気温が高く、水分が少ない状況で栽培されるため、味わいが強く、濃い甘味が特徴。この2つを余計な手を加えず長時間かけて煮詰め、レモングラスや赤唐辛子で味を調整して出来上がり。シンプルに力強く、そして美味しい、無敵の「ゆきさんのジンジャーシロップ」が仕上がります。

そのままでも料理にもハーブティーにも合う、ジンジャーシロップ

年間を通して温暖なイメージがある沖縄ですが、季節を問わず、冷房をつけているところが多く、冷え性に悩む女性が多いそうです。ゆきさんもその一人でしたが、「ジンジャーシロップ」を飲み始めて間もなく、冷え性が解消され、平熱が35度台だったのが37度台になり風邪を引かなくなったと言います。「少し喉がイガイガする、風邪の引き始めかなというときにシロップを原液で少し飲むと次の日は何事もなかったかのようになる」とゆきさん。

またメディカルハーブセラピストの資格を持つゆきさんは、ハーブティーとも相性が良いと教えてくれました。少しクセのあるハーブティーにジンジャーシロップを加えることで飲みやすくなります。またお砂糖の代わりにお料理に使うとコクが増し、レベルアップした深い味わいに。

他にも島胡椒と言われるピパーツをプラスした「スパイシージンジャーシロップ」や「ソルティーレモンジンジャーシロップ」などのバリエーションがあります。天然成分で体を温められて、さらに美味しい「ゆきさんのジンジャーシロップ」是非お試しください。

【事業者情報】

ハワイアングロット<沖縄県石垣市> 

HP:https://www.ishigaki-ginger.com/

田口有香

田口有香

長崎県壱岐市

校閲記者兼コミュニティマネージャー

第4期ハツレポーター/ライター兼農家の嫁であり、3人の子どもの母。生まれ育った大阪から壱岐島に家族で移住。
壱岐島は長崎県の離島ですが、福岡から高速船で65分という抜群のアクセス!!海がきれいなのはもちろん、お魚もお肉も野菜も米も焼酎もそろっておりグルメも自慢できます。

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