「秋田の農村あるある」好きじゃないけど、みんな真面目に取り組む草刈り作業 


秋田県大仙市協和(きょうわ)。

協和の中でもさらに農村である船岡地区の一ノ渡(いちのわたし)という集落に私は住んでいます。

船岡地区にはスキー場があったり、釣り堀や温泉もあります。

のんびり過ごせそうでステキ!と思われるかもしれませんが、いざ住んでみると冬は雪への対策や夏は草刈りなど、農村ならではの苦労があります。

お盆前の時期、一ノ渡集落では住民一斉の草刈り作業が行われます。

■午前5時に開始される草刈り作業の風景


開始時刻は午前5時。

4時半頃からザワザワと人が集まる気配を感じます。

この日の作業前夜、あれやこれやで深夜1時すぎに寝た私。3時間半ほどの睡眠ののち、朦朧としながら草刈りに臨みました。

「これをやらないと盆が来ない」、「これで安心して盆を迎えられる」

途中で雨にも降られ、ずぶ濡れになりながらの作業でしたが、多分皆さんそんなことを思いながら黙々と草を刈っているのでしょう。


また、6月に行われる集落にある雷(いかづち)神社の祭典「鹿島(かしま)流し」の前日にも同じ日程で草刈り作業があります。

その他にも4月に雪解けの街(村だけど)の景観を守るという意味で、(確か全県で行われていた記憶)クリーンナップ作業もあります。さすがに朝が寒く、あまり明るくないこの時期の作業は開始時刻が6時です。

大変な作業にも関わらず、参加率はかなり高く、皆さんの真面目さがうかがえます。

「やるのは当たり前」「仕方ない」と多くの方は言います。

でもその真面目さや、別に好きではないけど、決まりは守らなきゃね!みたいな純粋な気持ちがあるのです。

環境の厳しさに耐え、それを受け入れて暮らす人たちの意識は、この土地だから生まれるものなのだなぁと、

私もそのうちの一人ではあるのだけれど、草刈機を担いで改めてそんなことを思いながら帰路につきました。

天野崇子

第1期ハツレポーター / 秋田県大仙市

1968年生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入りました。祖父母も家から巣立ち、子供たちも巣立った今、地元愛を爆発せずにはいられなくなりました。これから爆発しまくってまいります●~*