トマト嫌いを笑顔にする甘いトマト!伊江島の太陽の恵みを生かした栽培法にこだわっています【沖縄県伊江村】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

沖縄県北部、本島の本部港からフェリーで30分ほどの距離に位置する伊江島(いえじま)。大城農園は青い空と青い海に囲まれた伊江島で父と娘が営むちいさなトマト農家です。

トマトを育ててみたい!

大城農園の大城恵理奈さんは、就職を機に生まれ育った伊江島から沖縄本島に出て働いていました。伊江島を拠点に暮らそうとUターンした際、島らっきょうの生産農家の父の手伝いのために始めたトマト栽培に魅力を感じ、トマトの生産をしてみようと思い立ちます。

それまでは島らっきょうの傍らで栽培していたトマトでしたが、大城さんが生産者になることを決心し、2016年にハウスを新設しました。

手間はかかっても昔ながらの栽培法にこだわる

※伊江島タッチューと呼ばれる、伊江島のシンボル「城山」(ぐすくやま)

大城農園では、循環扇なし自動装置なしの、機械に頼らない昔ながらの土耕栽培でトマトを育てています。

土耕栽培は天候に左右されやすく管理に手間がかかります。しかし、土に根をはり、しっかり栄養を吸収し、沖縄の太陽の光を存分に浴び光合成することでトマトは「旨み」を増すのです。さらに水分を調整することによって「甘み」が増します。

そしてこだわりは、種から育苗をし、自根苗を使用することで「100%品種本来の味」を味わってもらえること。

トマトは、1個約40〜60日かけて熟していきますが、日々丁寧に観察することで、可能な限り農薬や化学肥料を使わずに育てられるのです。ひとつひとつが「旨み」「甘み」のあるトマトに育つよう心を込め、手をかけて栽培しています。

トマト本来の「旨み」「甘み」を知ってほしい

大城さんは、トマトの完熟収穫にこだわっています。

一般的には、収穫後何日たっても美しい外観を保てるという理由で、トマトがしっかり色づかないうちに収穫し、店頭に並ぶ頃に赤くなるような方法がとられています。

でも、それは見た目だけのこと。完熟収穫のトマトにはトマト嫌いの人が笑顔になるような「旨み」「甘み」があるといいます。

予期せぬ天候の変化や、病気などのリスクもある中、昔ながらの栽培方法で、ひとつひとつに目を配り、さらに完熟収穫という方法でトマトを育て販売するのはとても大変なことです。

父娘でトマトに向き合いながら、そのおいしさをもっとたくさんの食卓に届けるのが大城さんの夢です。

伊江島でひとつひとつ大切に育てられた「トマト嫌い」を笑顔にするトマトがどれほどの「旨み」と「甘み」なのか、ぜひ手にとって味わってみてください。

大城農園

Instagram
https://www.instagram.com/oosiro.farm/

天野崇子

天野崇子

秋田県大仙市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター/1968年秋田県生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入って30余年。

ローカリティ!編集部のメンバーとして、みなさんの心のなかのきらりと光る原石をみつけて掘り出し、文章にしていくお手伝いをしています。

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