秋田市の西部新屋地区の民家庭にて「ピザ窯の貸し出しサービス」が行われている。なんと、秋田市在住なら無料で借りる事ができるとのこと。
ピザ窯を通しての地域交流も兼ね備えているこのプロジェクトについて、秋田公立美術大学生で構成されている「ピザ窯をつくり隊」代表・田村久留美さん(4年生)に話を聞いた。
ピザ窯をつくるきっかけは、後輩が「ピザ食べたいっすね」と言ったことから。
「だったら窯からつくってみようか」と昨年8月に授業の課題として取り組み、秋田市の令和2年度地域づくり交付金「市民公益活動・学生まちづくり」部門に申し込んだ結果、見事採択。同年12月26日のお披露目会を経て、ホームページ完成を機に今年3月にピザ窯貸し出しになった。
秋田美術大学生が借りているシェアハウスの庭を使用して、ピザ窯は耐火レンガやモルタルを積み上げてYouTubeを参考に制作。お披露目時にはピザを生地からつくり来場者に振る舞った。
この事業を通して「人の集まる場所と関係性に興味が出てきました」と田村さん。
「ピザ窯をつくる途中にもプロジェクトに関係ない学生や地域の人が普通に手伝ったり、お披露目時にも芋を持ってきた人がいて焼いて食べたりなどいろんな出来事がありました。多数の人が関わると想像したものと違うものができたりしますけど、失敗やハプニングも含めてそういうのが面白い。アートにも通じるものがあります」。
彼女の専攻はアーツ&ルーツ。地域の文化資源や歴史などの「根っこ」から、新しい表現を汲み上げることを目指している。
「私は余計なお節介をする人が好きなんです。今後はそんな自発的な行動を誘発させる仕組みをつくっていけたらと思っています。作品などのものづくりよりもコトをつくっていきたいですね」。
なお、利用はピザのみに限らないとの事。
詳細・予約は、ホームページから(食材、食器、着火剤、薪などは持参のこと)。
なお、利用はピザのみに限らないとの事。詳細・予約は、ホームページから(食材、食器、着火剤、薪などは持参のこと)。