
讃岐うどんを作る際に生まれる「切れ端」が、クラフトビールになりました。
はなまるうどんは、株式会社栄屋製パンが運営するアップサイクルクラフトビールブランド「Better life with upcycle」と共同で、「SANUKI 870 ALE(サヌキ ハナマル エール)」を開発。2026年6月25日から、全国34店舗で数量限定販売を開始しました。
価格は税込み600円で、店内飲食限定。各店48缶が用意され、なくなり次第終了します。
目次
品質を守るほど、うどんにできない切れ端が生まれる
原料に使われているのは、うどんの製造工程で麺の長さを整える際に生まれる端生地です。
はなまるうどんを傘下に持つ吉野家ホールディングスの千葉工場 では、切れ端などうどんにできない部分が製造量の1.4%を占めます。割合だけを見ればわずかですが、この工場だけで年間56トン余りになるといいます。
はなまるうどんは、これまでも切れ端を飼料などに活用してきました。今回は、素材を無駄にしないだけではなく、食べる人へもう一度「おいしい形」で届ける方法として、天ぷらにも合うビールを考えました。
パンの耳をビールにしてきた技術が、うどんを生かす
共同開発したBetter life with upcycleは、製パン工場で生まれるパンの耳や規格外農産物を使って、クラフトビールを造ってきたブランドです。うどんとパン。どちらも小麦粉を扱うことから、取引先の紹介で両社の開発が始まりました。
ただし、うどんの端生地を使った醸造は、造り手にとっても初めてです。商品化までには、はなまるうどんと味の方向性を確かめ、醸造に使いやすいよう端生地の形状も調整しました。醸造現場では、見慣れないほど白い麦汁に驚く場面もあったといいます。
余剰素材を別の用途へ回すだけではなく、もとの食文化と一緒に味わえる商品へ変える。そこに、この取り組みのおもしろさがあります。
香りから苦味へ。うどん由来の塩味は、天ぷらとどう合うのか

「SANUKI 870 ALE」は、うどん由来のやわらかな白濁感となめらかな口当たりが特徴です。アメリカンホップによるシトラスやピーチを思わせる香りが広がり、軽やかな第一印象から、後半は苦味とキレへ変化。最後に、うどん由来のほのかな塩味が全体を引き締めるといいます。
はなまるうどんは、天ぷらの油をすっきりと流し、いりこだしのうま味を引き立てる味わいとして提案しています
ラベルの中央には、うどんの頭文字である「う」が大きく描かれています。商品名の「870」は「はなまる」の語呂合わせです。
香川県高松市にある、はなまるうどん多肥店の店長 宮武友香(みやたけ・ゆか)さんにお話を伺うと、「8月11日現在在庫がまだありますので、ご来店いただければクラフトビールがお楽しみいただけます」とのことだ。
記者である私はまだ「SANUKI 870 ALE」を飲めていません。それでも、うどんが大好きな私にとって、切れ端がビールになり、再びうどんの隣へ戻ってくるという話には心が動きます。実際にうどんや天ぷらと合わせ、その味を確かめた続報も届けたいと思います。
情報
商品名:SANUKI 870 ALE(サヌキ ハナマル エール)
品目:発泡酒
販売開始日:2026年6月25日(香川県多肥店は7月1日)
価格:600円(税込み)
提供店舗:はなまるうどん34店舗
提供形態:店内飲食限定
数量:各店48缶。なくなり次第終了
公式情報:[はなまるうどん商品発表](https://www.hanamaruudon.com/news/2026/0625-10566.html)





