「ざわざわ・・・」瀬戸内の限界集落の離島にカイジやマチコ先生が出現の怪

 

■瀬戸内に浮かぶ謎の漫画アートの島

瀬戸内海のアートといえば、香川県や岡山県の「瀬戸内国際芸術祭」が有名ですが、実は、愛媛県にも素敵なアートの島があるというので、行ってきました。

そこは、愛媛県上島町の高井神島(たかいかみじま)という離島なのです。

高井神島は、島民26人(20世帯)という島なのですが、平成27年の国勢調査の数字なので、今はもっと少なくなっているかもしれません。

広島県しまなみ海道の因島(いんのしま)から、フェリーで50分程という、とにかく行くのがちょっと大変な島なのですが、アートを愛する私としては、ぜひ一度行ってみたいと思い、行ってきました。

アートを愛する、というのはもちろんウソで、たまたま近くの島に泊まっていたついでなのですが、一度行ってみたいと思っていたのは本当です。

ざわ・・・

無事に高井神島に着きました。

▼写真ではちょっと分かりづらいですが、妙に原色系のハデハデしい家が目につきます。

「なんだか凄そう!」と期待感に胸を躍らせながら、無事に上陸。

もちろんフェリーを降りたのは、私一人。

港からすぐに集落があるので、さっそく向かいます。

するとなんと瀬戸内の孤島に、なんとカイジが出現したではありませんか。

▼福本伸行先生の「賭博黙示録カイジ」。なんと家の壁に描かれています。

ざわ・・・ ざわ・・・

▼更に二階には、「疑ってくれて ありがとう・・・・・・・!」の利根川(左側の男性)に向けての名シーン。

カイジ好きにはたまりません。

しかも絵のクオリティがめちゃくちゃ高いではありませんか。

テンションが上がって、心の中で「キャーーーー!」と叫びます。

もちろんいくら少ないとはいえ、島民の方々が住んでいます。

突然やって来た初老男性が、カイジを見て奇声を発していたら、恐ろしくなってカイジの絵を消してしまうかもしれません。

声を上げそうになるのをグッと我慢できたのは、51年も生きてきた落ち着きのおかげでしょう。

ホラー外壁の民宿

▼カイジの右隣のお家には、何やらおっかなそうな絵がありました。

▼私はよく知らない漫画ですが、きちんと説明書きも掲示してくれています。

なんと作者は、ホラー漫画の巨匠とのこと。

ちなみにこの家は「なたおれの木」という民宿になっています。

それにしても民宿の外壁がホラー漫画という凄まじい斬新さ。

これ、もっと行きやすい場所にあれば、めちゃくちゃバズるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。

ソバカスなんて

▼さらにカイジの左隣には、「キャンディ キャンディ」。♡

なかなかのインパクトです。

▼「キャンディ   カイジ   ホラー漫画」のいう、まさかのコンボ攻撃に脳がシビれます。

カオス。

次々と出現する作品にテンションが上がりまくります

▼更に少し歩くとあの「まいっちんぐマチコ先生」が。

確か、セクハラ小学生が出てきます。

▼家の側面にもマチコ先生が。

基本、片足を上げてウインクしているのですね。

▼「湘南純愛組!」の続編の「GTO」のヤンキー漫画。

私は大人しい素朴な少年でしたが、読んだことがあります。

ドラマにもなってたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

▼「モンキーターン」。

河合克敏先生といえば、僕は格闘技好きなので、個人的には、柔道の「帯をギュッとね!」という作品の方が馴染みがあります。

▼「GU-GUガンモ」。

確かコーヒーを飲むと酔っぱらう鳥(?)。

▼裏にも発見。

▼「Dr.コトー診療所」

残念ながら、私は漫画もドラマも見てませんが、この壁画が一番大きくてなかなかの迫力。

▼(上段左)「パギャル!」 タレントもされている浜田ブリトニーさんの漫画。

(上段右)「つるピカハゲ丸」 とても人のハゲを嗤えない歳になってしまったので、コメントは控えます。

(下段左)「少年アシベ」 ゴマちゃんがかわいい。

(下段右)「エリア88」

 

▼(上段左)「キメラ」 写真左側の飛び出した配管にもしっかりと描かれているの

が素晴らしいですね。

(上段右)佐伯かよの先生の作品。 残念ながら、作品名は分かりませんでした。

(下段左)「船宿 美幸丸」

(下段右)「豹マン」

▼私が知らない漫画もありますが、どの作品もクオリティが高く、恐らく原作通りのタッチで描かれています。

■島を盛り上げるため

作品を一通り見て島内をフラフラしていると、ようやく高齢の島民の方を発見。

話しかけてみると自治会長の木村さんという方でした。

この壁画アートは、木村さんと友人の長谷部さんという方が中心となり、地域おこしのために行っているとのことでした。

漫画家の先生に連絡をして、主旨に賛同してくれた先生の作品を描かせてもらっているそうです。

木村さんは、「まだ絵は増えるよ」とニコやかに話してくれて、何だかとても嬉しくなりました。

なお、木村さんは、前述の「民宿 なたおれの木」のオーナーでもあります。

高齢になっても島のために漫画アートを進め、民宿もやっているバイタリティに感動します。

木村さんにお会いできただけでも高井神島に来て良かったなぁと思いました。

島からの風景もフェリーからの風景も瀬戸内の多島美を楽しめるので、行くのはちょっと大変ですが、機会があればぜひ行ってみてください。

ヒョードーミキヒロ

愛媛県今治市/第4期ハツレポーター

大阪→東京→愛媛の今治市、しまなみ海道の大島へ移住。現在、地域おこし協力隊をしながら趣味の格闘技の教室を「GRABAKA 今治大島」という名前で開催中。素通りしてしまうには勿体ない、しまなみ海道のいろいろな魅力をお伝えしたいと思ってます!