沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
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日本最西端与那国町、一番最後に沈む夕日
東京から約1,900km、沖縄本島からは南西へ約509km、石垣島から約127km、台湾からは約111km、日本よりも台湾に近いという、日本最西端の与那国島(よなぐにじま)。
海に切り立つ立神岩(たちがみいわ)や軍艦岩(ぐんかんいわ)などエネルギーを感じる力強い景色から、草原が広がり在来馬の与那国馬がのんびりと草をはむ景色まで、八重山のどの島にもない、自然の壮大さを感じさせてくれます。
「西崎(いりざき)」は日本で一番最後に沈む夕陽を見ることができる場所として人気です。日本最東端の北海道根室半島の先端、納沙布岬(のさっぷみさき)で朝日を見て、最西端の西崎で夕日を見にくるという、旅行の強者もいるそうです。
与那国町観光協会は、そんな島のさまざまな観光地をホームページや観光案内所で紹介しています。観光協会では日本最西端到達の証明書を販売しており、証明書は与那国島内のお土産店などで購入できます。観光協会事務所では名前の印字サービスも行っており、ここでしかゲットできない宝物になると好評です。
Dr.コトー診療所のロケ地になって早20年
2003年に放送開始し、その後も数回続編が放送されてきた人気ドラマ「Dr.コトー診療所」。与那国島はそのロケ地として知られています。最後のドラマが終了してから16年が経っても人気は衰えず、2022年に映画化されたこともあって再注目され、多くのドラマファンがロケ地の聖地巡礼に訪れます。コトー先生のトレードマークである自転車と白衣は、島内で貸出サービスがあります。海をバックに、白衣をなびかせながら自転車に乗ってコトー先生になりきるのがファンのテッパン。
与那国観光協会で配布中のロケ地マップを手に、自転車で診療所や漁港を回ることができますが、割とアップダウンがあり、体力に自信のない方にはレンタカーがおすすめです。「自転車で島内を駆け回っていたコトー先生はすごい」と訪れたファンたちは口にするそうです。
また島民のほとんどはロケの目撃者。「コトー先生が歩いているのを見た」、「時任さんが焼肉食べに来たよ」など、ドラマロケに関するエピソードトークを持ち合わせている島民も多くいらっしゃいます。興味のある方は島民の方に話しかけてみると、ドラマの裏話を聞くことができるかもしれません。
与那国馬のしっぽにつかまって泳ぐ海馬体験
しかし与那国島は決してコトー先生頼みの観光ばかりではありません。与那国町観光協会の津村さやかさんは、さまざまな楽しみ方を教えてくれます。
なかでも与那国馬とのふれあいは、与那国島ならではの体験です。
与那国馬は国内で8種類指定されている在来馬のうちの1種。110~120cmほどの体高で、体重はおよそ200kg前後あります。競馬で活躍するサラブレッドに比べるととても小さく、全身がほぼ茶色です。数か所ある牧場で自然に放牧されており、間近で見ることができます。
乗馬やトレッキングなどの体験メニューのほか、夏場は海馬(うみうま)遊びという、沖縄ならではの特別な体験ができます。与那国馬に乗ったまま海に入り、馬の体に水をかけて洗ってあげたり、撫でてあげたり、慣れてきたらしっぽにつかまって泳ぐこともできます。海が大好きな与那国馬と楽しく遊びながら、濃密なふれあいができます。
与那国町観光協会を通じて魅力満載の与那国島を多くの方に知ってもらい、ぜひ島に訪れていただきたいと思います。