沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。
この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
石垣島は沖縄県の中で最も米栽培が盛んで「沖縄の米どころ」といわれています。その石垣島で米の生産・販売を行う、みやぎ米屋株式会社。今回はみやぎ米屋株式会社の常務取締役である宮城智一(みやぎ・ともかず)さんに石垣島の米栽培やこだわりについてお話を伺いました。
「島の米作りを守りたい!」沖縄一の作付け面積を持つ米農家に
みやぎ米屋株式会社は、1962年に智一さんの祖父である宮城光男(みやぎ・みつお)さんによって創業されました。「祖父は多角的なビジネスを展開する海上物流の船会社で執行役員として働いていました。その会社では、お米の物流も手がけていましたが収益性の観点からお米部門から撤退をしたそうです。それによって、島民の生活に深刻な影響が出てしまうと考えた祖父は会社を辞め、自身で米屋を創業しました」と、智一さんは話します。
創業時から米の販売を行っていたみやぎ米屋ですが、2015年に自社で米の生産を始めます。
「当時、石垣島では高齢化や自然災害の影響で米の栽培を辞めてしまう農家さんが多く、使わなくなった田んぼが耕作放棄されている状態でした。耕作放棄地が増えたことによって、特別天然記念物に指定されているカンムリワシなどの生物が道路に出てきてしまい、事故につながることが頻繁に起きていました。そういったことを解決する上でも耕作放棄地を再生することが必要だと思いました」と、智一さんはみやぎ米屋が米の生産をはじめたきっかけを話します。
農業法人として米の生産をはじめたみやぎ米屋は、年々作付け面積を増やし、今では沖縄県一の作付け面積になっているそうです。
石垣島は沖縄の米どころ!二期作で日本一早い新米を提供
石垣島は沖縄県全体の米の生産量の約6割ほどを生産しているそうです。米の生産が盛んな石垣島の米栽培の特徴は「二期作」で作られることです。二期作とは、1年の中で2回、同じものを同じところで栽培し、収穫することを言います。
石垣島は温暖な気候で稲の成長が早いために二期作が可能な土地なのです。みやぎ米屋では、1期作目の田植えは2月に行い、6月に稲刈りを行います。すなわち、6月に新米を食べることができてしまうのです。
「石垣島の新米は日本一早い新米と言われています。2期作であるからこそ、時期をずらして販売ができるので、大きな強みになっていると思います」と、智一さん。時期によっても新米の味わいは違うそうなので、それぞれの時期の新米を味わってみるのも楽しそうですね。
コロナ禍を経て、「石垣島の米を島外にも!」
「基本的には、地元でとれたものを地元の人に食べてもらいたいという地産地消の考え方を大事にしています。しかし、コロナ禍で状況は変化し、島外の方々にも食べてもらいたいという思いが強くなりました」。
智一さんがそう話すように、新型コロナウイルスの影響は米の販売にも表れ、取引先であるホテルや飲食店からの注文がストップし、売り上げが落ち込んだといいます。
そこで、2022年にみやぎ米屋ではECサイトでの販売やふるさと納税の返礼品の出品を始めました。インターネットでの販売を開始して1年ほど経ち、徐々にリピーターも増え始めたとのこと。
「これからはECサイトを中心として、外向きの販売も強化したいです」と、今後の展望を語る智一さん。ぜひ、日本で一番早い、石垣島の新米をECサイトやふるさと納税で注文をしてみてはいかがでしょうか。
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【事業者情報】
みやぎ米屋株式会社<沖縄県石垣市>