〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
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【夢は大きく、いつか群馬で1番に!】
群馬県南部に位置する伊勢崎(いせさき)市。そこには70年の歴史を誇り、地元に寄り添い、愛され続けるパン屋さんがあります。今回、曽祖父の代から続く「グンイチパン」の専務取締役、小此木大典(おこのぎ・だいすけ)さんにお話をお伺いしました。
グンイチパンは、1954年7月7日に創業されました。第二次世界大戦後日本にパン食が普及した際、何か新しいことを始めようと小此木さんの曽祖父が立ち上げたのがパン屋さんでした。当時、「今は1番小さくて貧弱なパン屋だが、夢は大きく持っていつか群馬で1番おいしいパン屋になろう!」という思いを託し、「群一製パン」と名付けられました。
人気商品は豊富な種類のメロンパン。外側のカリカリ食感と中のふんわり食感がたまらない「カリカリメロンパン」や、外はサクサクとしたサブレタイプで、中はしっとりとした生地で焼き上げた「黄金のメロンパン」など、メロンパン界で有名なアイテムを数々製造しています。
【グンイチパンならではのこだわり】
グンイチパンは群馬県に6店舗、埼玉県に2店舗を構え、店頭では約100〜130種類のパンを販売しています。さらに新商品を年間で50種類も開発しているのです。とにかく種類が豊富で、各店舗ごとに店長のオリジナルパンも販売しているのだとか。
さらに1つの生地から多種類のパンを作るのではなく、パンごとに生地を使い分けているため、店舗の工房だけでは生地を作り切れないことから、生地専門の工場が5年前に建てられました。とにかく手間と時間をかけてお客様に喜んでもらえる商品を提供したいという思いが強く伝わってきます。
商品において大切なことは、「お客様の目に留まるような想像を超えるインパクトを与えること」と話す小此木さん。2021年11月に開催された、全国のカレーパンの中から優れた商品を選ぶ「カレーパングランプリ2021」で見事「黒チーズカレーパン」が最高金賞を受賞しました。カレーパンといえば、こんがり焼けたきつね色をイメージするのが一般的ですが、グンイチパンの「黒チーズカレーパン」は竹炭を練り合わせることで黒く焼き上げ、見た目で大きなインパクトを与えました。味や種類、見た目などにこだわり、その時の流行やニーズの変化といった情報を数々収集し、今どんなものが求められているのかを常に心掛けているそうです。
【地元の人に愛されるパン屋さんに!】
「常にお客様の立場に立って、最高のパンを身近に楽しんでもらいたい」という熱い思いが多くの信頼と評価につながり、地元の方々を中心に広く愛されています。日頃から寄せられるお客様の声を大切にしていくことで生まれる信頼や親しみやすさは、グンイチパンの大きな強みといえます。また地域密着型をコンセプトに地元の学校給食や催し事にも協力しています。
ふるさと納税に登録する際やコンテストへの出場も、全て地元の人からの推薦の声がきっかけだったそうです。最近ではメディアでも紹介され、どんどん広がりを見せるグンイチパン。これからも事業の拡大はもちろん、多くの人に愛され続けるパン屋さんとして、ますます期待が膨らみますね!