「お菓子の力で、島の人に『久米島は誇れるところなんだ』と気づいてもらいたい」島に根ざしたスイーツショップ【沖縄県久米島町】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。
この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

要望に答えてお店を開業。根強いファンに支えられ、口コミで広がり、島自慢のスイーツ屋さんへ。

季節限定のケーキ

沖縄県久米島(くめじま)に、旬の食材をメインで使っている、スイーツショップ「Cercl(セルクル)」があります。オーナーの吉永円 (よしなが・まどか)さんに、お話を伺わせてもらいました。

 

吉永さんがお店をオープンしたのは、2015年頃。20年前に奈良県から久米島に移住してきたのだそう。「私は、バイクに乗ることが趣味なのですが、奈良県は海無し県なので、海のそばでバイクに乗りたいと思ったのが移住のきっかけです」と、可愛いスイーツからは想像できない格好いい一面が!

「もともとケーキ屋さんで働いていました。移住後には、自分の子どもたちや知り合いにケーキを作っていたのですが、お友達のお友達などに繋がっていて、どんどん広がり、お家でやることに限界が来て、やりたいというか押し上げられ、要望に答える形でお店を始めました。根強いファンに支えられて今があります」

お客さんからのリクエストに答えたオーダーケーキ。

吉永さんは4人の子供の母という一面も。「自宅のお庭にお店があるのは、男子たちがすぐに野生に帰っていくので、隣じゃないとできないからです。子供が小さいうちはおんぶしながら、お店に立っていました。地域の人に店も子供も育ててもらったと思っています」と、エピソードも教えてくれました。

商品の開発は「1人1人のお客さんの顔を思い浮かべて

「島は、ものが溢れているわけではないので、次に行ったらなにかな?と、わくわくするお菓子づくりを目指しています。例えば、島のおばーが甘いものを食べたいと聞いたら、柔らかいものを作ったり、1人1人の顔を思い浮かべてスイーツを作っています」

季節限定のかき氷

観光の方向けには、紅芋のクッキーや、夏場だったら旬のトロピカルフルーツを使ったものなど、島の良いものはコレですよ!と分かりやすい商品を心がけているそう。吉永さんの旦那さんは農業をしており、旦那さんが育てたパイナップルを使った、ジューシーなクッキーが今後の新商品として販売予定です。筆者の私は、想像するだけで、唾液が出てきてしまいます。ぜひ食べてみたい!!

「久米島から出るときは、セルクルのお菓子を連れていこう!」と思ってもらいたい

今後の目標をお伺いすると、「久米島といえば、このお土産だよねと言ってもらえるような商品を作っていきたい。久米島から出るときは、セルクルのお菓子を連れていこう!とイメージしてもらえるようなお店を目指していきたい」と教えてくれました。

看板商品の紅芋クッキー「焼き菓子 UMU YA-CHI 」

人気商品の紅芋のクッキーは、「お客さんが、お土産にもっていくから箱にいれてほしい」との要望から、クッキー缶になったそう。製造から45日間日持ちするので、手土産としても使いやすいです。

最後に久米島への思いをお伺いしてみると、「久米島の子どもたちは、進学する場合18歳で島外に出ていかないといけないのですが、その時に自信をもって出て行ってもらいたいですね。お菓子の力を借りて、島の人に久米島はこんなすごいところなんだ!誇れるところなんだと気づいてもらいたい。当たり前すぎて、海がいつも青いことなど、島の魅力に気がつきづらい。島の人に島の魅力に気づいてもらいたい」と教えてくれました。思いがたくさん詰まったスイーツ。島の人に愛され、半分以上は島在住のお客さんというのも納得です。

お店にはテラスがあり絶景を見ながらスイーツをその場で楽しめます

Instagramで新商品の情報や、お休みの日がシェアされているので、来店前には要チェックです。気になる商品があればご予約も可能とのこと。

筆者の私も、久米島に遊びにいく際には、お腹を空かせて、海とサトウキビ畑の絶景を見ながらできたてのスイーツを楽しみ、お土産に紅芋クッキーをたくさん買って帰りたいと思います!

事業者情報

cercle セルクル<沖縄県久米島町>

インスタグラム:https://www.instagram.com/cercle_kumejima/

杉本咲樹

杉本咲樹

神奈川県茅ヶ崎市

編集部記者

神奈川県茅ヶ崎市在住。1歳児の母。
現在は宿の立ち上げ・運営をしながら、ゆるく湘南ライフを楽しんでいます。日本はヒッチハイクで、海外はコロコロパッカーとして30カ国程度旅した経験もあり、ローカルな魅力が大好きです。

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