ジャンボうさぎの可能性を知るために秋田県大仙市中仙地区を訪れてみませんか?【秋田県大仙市】

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あきたの物語」は、物語をとおして「関係人口」の拡大を図ることで、県外在住者の企画力や実行力を効果的に生かした地域づくりを進め、地域の課題解決や活性化を促進する事業として秋田県が2023年度から始めました。秋田県や秋田にまつわる「ローカリティ!」のレポーターや地域の関係者が、秋田県各地の人々の活動を取材し「あきたの物語」を執筆して秋田県を盛り上げています。

秋田県大仙市中仙(なかせん)地区では、100年以上前から、食用にうさぎを飼育し、大型の「中仙ジャンボうさぎ」という秋田県特有の品種に改良を重ねてきた歴史があります。「中仙ジャンボうさぎ」は大きいものだと体重が10kgを超え、体長(両耳の付け根からしっぽの付け根までの長さ)が55㎝を超えるなど一般的なうさぎの数倍のサイズになります。

中仙地区では、これまでの改良の歴史を後世に残し、さらに品質改良を進め全国的に普及を図るために毎年10月に「全国ジャンボうさぎフェスティバル」というイベントを開催しています。

「全国ジャンボうさぎフェスティバル」はどんなイベント?

「全国ジャンボうさぎフェスティバル」ではうさぎの品評会が行われ、大きさ・毛並み等が審査されます。2023年のフェスティバルでは秋田、青森、福島、栃木、大阪、石川の6府県から59羽が出品されました。

うさぎ体重当てコンテストやうさぎプレゼントゲーム、ジャンボうさぎとのふれあいコーナーなどが設けられ、2日にわたって10,000人もの人が訪れ賑わいました。

また、今回初めて仙台ECO動物海洋専門学校で動物を学ぶ学生による「ウサギ博士になろう!」という、うさぎに関するクイズ問題に答えるなどのコーナーが設置されました。運営に県外からこのような団体が関わるなど、広く関心が持たれるイベントになっています。

※2023年に行われた全国ジャンボうさぎフェスティバルのポスター

農民を救うために飼育されるようになったうさぎ

「うさぎの飼育は1899(明治32)年に始まりました。当時、秋田県南部地域に米作りの技術指導に来ていた方が農家の食生活の状態の悪さを憂い、農家を救うために家畜として手軽で飼いやすく、なおかつ栄養価も高いことが理由で勧めたのがうさぎだったのだそうです」

大仙市中仙支所「全国ジャンボうさぎフェスティバル」実行委員の高橋宏範(たかはし・ひろのり)さんが、この地域で食用うさぎの飼育が盛んになった理由を話してくれました。

うさぎは鍋の材料や焼き鳥のように食べられ、当時の農民の食生活を改善しました。特にこの中仙地域ではその後も積極的に品種改良に取り組み、「中仙ジャンボうさぎ」という、さらに大型の秋田県特有の品種に改良してきた歴史があります。

ジャンボうさぎが減っている!

近年、ジャンボうさぎを飼育する農家が減り、うさぎの数も減少しています。

「そもそもうさぎ肉の食肉市場がなく、安定した収益につながらないという理由で、うさぎの飼育農家は減っていて、ジャンボうさぎは存続の危機に瀕(ひん)しています」

大仙市では、新たなうさぎ飼育農家を増やすために、地域を問わず子うさぎを譲渡(予約制)しているほか、飼育のためのケージの貸し出しや飼育方法の指導も行っています。そして、文化として広め、安定した市場を目指すため特産品のメニューの開発なども行なっています。

「ジャンボうさぎとは一体どれほどジャンボなのか?飼ってみたい、飼育現場を見てみたいという方、ぜひフェスティバルにご来場いただき実物を見てください。そして、もし興味を持ってくださったなら実行委員会にご連絡ください!」と高橋さん。

中仙に来てジャンボうさぎの可能性を知ろう

※ジャンボうさぎのキャラクター「デカラビコさん」と「デカラビくん」

ジャンボうさぎは鶏肉のような食感で淡白、くさみはなくコクが口の中に長くとどまり、味わい深いおいしさがあります。

「うさぎ肉はとてもおいしく栄養価が高く、地元の飲食店等で工夫を凝らしたメニューの提供を始めています。ポスターにあるように中仙地域では、ジャンボうさぎをブランド化し『中仙月夜(げつよ)』と称しうさぎ料理を提供しており、うさぎ料理を味わうことができます」

※「中仙月夜」のブランド化されたジャンボうさぎ料理が食べられるお店を紹介しているポスター

「一年を通して、ポスターで紹介されている中仙のお店を訪れジャンボうさぎをおいしく食べていただくことはもちろん、特産品の開発や飼育農家としての取り組みなどに興味がある方にもぜひ訪れてもらいたいです。それ以外でもフェスティバルに関わってみたいなど、それぞれ興味を持ったことで構いません。そのきっかけが、ジャンボうさぎの未来に関わる一歩になるかもしれません」と高橋さんは期待を込め話します。

中仙地域を訪れ、うさぎを知りうさぎとふれあい、秋田の農村を救ったうさぎに思いをはせ、うさぎの可能性について一緒に考えてみませんか?

関わりしろ(随時)

◆ジャンボうさぎフェスティバルの企画に参加できる学校や団体

◆地域は問わず、ジャンボうさぎの研究や飼育に興味がある方

◆うさぎ肉・うさぎ肉の特産品開発に興味があり企画力を活かしたい方

◆ジャンボうさぎフェスティバルを楽しんで参加したい方

全国ジャンボうさぎフェスティバル

日時 2024年10月下旬

場所 大仙市中仙支所前ドンパン広場

問い合わせ先

全国ジャンボうさぎフェスティバル実行委員会事務局
住所:秋田県大仙市北長野141番地(中仙支所内)

TEL:0187-56-2113
FAX:0187-56-2118

天野崇子

天野崇子

秋田県大仙市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター/1968年生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入って30年。

ローカリティ!編集部の一員として、みなさんの心のなかのきらりと光る原石をみつけて掘り出し、文章にしていくお手伝いをしています。

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