「約45年ぶり!オホーツクに酒蔵が復活」新名称と受刑者らが作った木桶を披露【北海道網走市】

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北海道網走市天都山に建設中の新しい酒蔵は、酒造会社である上川大雪酒造(塚原敏夫 社長)3カ所目の酒蔵で、網走市かつオホーツク管内では約45年ぶりに復活する多くの人々が待ち望んだ酒蔵です。

その酒蔵の名称が「北緯44度」であることが、7月4日に開催された日本酒醸造用の木桶の完成披露セレモニーにて塚原敏夫社長から発表されました。

網走市は北緯44度に位置し、酒蔵の辺り一帯は北緯44度線上に建てられており、それを踏まえたうえで、塚原社長からの名称発表時に「様々な方が訪れる場所として、オホーツク地域の地酒や地域そのものを発信する拠点としてふさわしいと思っています」とコメントされました。

発表された「上川大雪酒造 北緯44度」のロゴ

酒蔵の名称については、北海道上川郡上川町の緑丘蔵(りょっきゅうぐら)、同帯広市の碧雲蔵(へきうんぐら)、現在はプロデュース先である同函館市の五稜乃蔵(ごりょうのくら)、いずれも名称に蔵がついておりましたが、網走らしい良い名称になったと発表された瞬間筆者は思いました。

網走刑務所✖木桶職人復活プロジェクトによる木桶作成

日本酒醸造用の木桶は、上川大雪酒造からの発注により、網走刑務所(網走市)の受刑者が木桶職人復活プロジェクトの木桶職人達指導のもと製作され、仕上げは木桶職人達の手で行われました。

木桶職人によるタガフープのパフォーマンスは圧巻!

外のテントで行われていた仕上げの一部を見る機会がありましたが、言葉の選択として正しいのか多少疑問もありつつ紹介しますと、ひっそりと仕上げていくのにはもったいないくらいの「木桶職人による素晴らしいパフォーマンス」でした。

特にセレモニー後に行われた、木桶を締めるために使うタガをフラフープのように回す「タガフープ」と呼ばれるパフォーマンスは圧巻の一言です。

セレモニーでは、完成した木桶の底へ「網走市・木桶職人復活プロジェクト・上川大雪酒造・網走刑務所」の代表がそれぞれサインし、最後に網走刑務所長の手で網走刑務所の刻印がされました。

木樽の底に網走刑務所の刻印をする網走刑務所長

網走市が網走刑務所などと連携し進めているこの取り組みは、受刑者の再犯防止や地域の活性化を目的とした事業とのことですが、網走の酒蔵にふさわしい木桶だと、披露された木桶を見て筆者は強く感じました。

日本酒好きの筆者の思い

記事の中で、こんなにぐいぐいと自分の思いを語る記者はいないと思いますが、すみません今回は日本酒好きとして語らせていただき、ここからは筆者ではなく私と表現させていただきます。

網走刑務所で製作された木桶で醸造する「木桶仕込みの網走の地酒」、これは地元の日本酒好きとしては本当に最高のシチュエーションで、そのストーリーとともに、これからできあがる日本酒の一滴一滴が楽しみであり待ち遠しくてなりません。

私は以前、NHKの「激突メシあがれ」という番組のカレー頂上決戦に出演したことがありカレーが好きなことから、近い将来「北緯44度の酒粕」や「木桶職人復活プロジェクトにかかわる木桶仕込みの醤油」を使ったとびっきり旨いカレーを作って、木桶仕込みの地酒で仲間と盃(さかずき)をかたむける姿がすでに目に浮かんできます。

これまでの酒蔵についても地方創生に挑戦し続けている上川大雪酒造、網走色を全面に出した木桶からも感じられる意気込み、そして北緯44度の名称、私の感想ではありますが今後の取り組みに期待しかありません。

オホーツク海と知床連山を望む天都山に建設中の上川大雪酒造 北緯44度

情報

☆上川大雪酒造株式会社
URL : https://kamikawa-taisetsu.co.jp

☆上川大雪酒造 緑丘蔵
〒078-1761 北海道上川郡上川町旭町25番地1 
 URL : https://kamikawa-taisetsu.co.jp/ryokkyu/

☆上川大雪酒造 碧雲蔵
〒080-0834 北海道帯広市稲田町西2線15-1 
 URL : https://kamikawa-taisetsu.co.jp/hekiun/

猪澤航

猪澤航

北海道網走市出身、高卒から四半世紀近く周辺2市4町を転勤し歩き、お店も信号機も学校も無い集落を経て網走市へ戻ってきました。離れている時はあまり感じなかった地元愛が、戻ってきてみると驚くほど網走が大好きなことを再確認しました。
そんな私が、離れていたからこそ見える魅力や感動を発信していけたらと思います。

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