「え!? さっき口の中に入れたウナギ…どこいった!?」
“紀州南高梅ひつまぶし”を口に入れ、驚いた。
これほど口の中でとろけ、うまみがブワーッと広がり、一瞬でなくなるものだったとは-。
スーパーで購入するウナギとは大違いである。
そこに程よい酸味のある梅も加わり、箸を動かす手が止まらない。
1合ペロッと平らげてしまった。
食べ合わせが悪いとされていた、ウナギと梅を仲直りさせようと舵をきったのは、和歌山県田辺市でウナギ店「太田うなぎ店」を営む4代目店主・太田有哉さん。
5、6年前にウナギが高騰してから客足が減り、若い世代に食べて欲しいという思いで、商品開発に踏み切った。
「ポイントは、地域を巻き込むこと」と、太田さん。
梅干し農家とコラボをして、しそ漬け梅や昆布梅を“味変”に用いたり、潰れた梅もピューレにして使っている。
梅を言い値より高く買うことで、仲直りに繋げているそうだ。
ウナギの魅力について、太田さんは「ウナギ屋も意味が分からないほどの美味しさ」と語る。
扱っているお店の店主が「意味が分からない」というのは相当である。
そんなウナギと地域の梅を用いた“紀州南高梅ひつまぶし”。2020年には、和歌山らしくて全国レベルの商品力があると県が認める「プレミア和歌山推奨品」に選ばれ、特に優れた商品に贈られる「審査委員特別賞」も受賞した。
県も認める“紀州南高梅ひつまぶし”
ご家庭に、自分へのご褒美に、大切な人へのお土産に、いかがでしょうか。
(上富田町:近江 聡子さん)
※このハツレポは「和歌山ローカル情報発信Lab.」から転載しました。
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