「寒の内」のスノーボール。地吹雪の朝に見つけた光景【宮城県加美町】

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小寒から節分までが「寒の内」といわれ、一年で一番厳しい寒さが続く季節。朝の雪かきは体力も体温も奪われるが、今朝はかわいい雪玉を見つけて、ほんの少し寒さを忘れた。

2026年最初の連休は全国的に寒波の襲来とのことで身構えていたところ、1月12日(成人の日)の加美町中新田の朝は、気温−2℃、約20センチの積雪だった。

とても風が強く、積もったばかりの雪が周囲に舞って、地吹雪の状態。

雪は全てを覆い尽くし美しい景色をもたらしてくれるが、雪国の暮らしは映画のワンシーンのようにはいかず、まずは朝の雪かき作業から。

広い駐車場は、スコップや雪ヘラでは間に合わず、ホームセンターで購入した「ママダンプ」という秘密兵器を使う。ネーミングは、ママも使える軽いダンプということだろうか。

作業中ふと目の前に広がる雪原を見ると、雪のうえに転がる雪玉。

強い風に吹かれて転がりながら、小動物が跳ねたような足跡をつけていた。

「妖精の投げたスノーボール」

私は、かわいい小さな雪玉をそんなふうに呼びたくなった。

調べてみると、これは「雪まくり」に似たものだった。「雪まくり」とは、北海道や東北の雪の多い地方で見られる自然現象のこと。

風によって積もった雪がまくられて、シートを巻いたような円筒形になる現象だ。私の見たスノーボールは「雪まくり」の一歩手前ぐらいだろう。

「雪まくり」が形成されるには、様々な気象条件があるようだ。

・雪の表面の層が湿っている。
・表面の雪が下層の雪に貼り付かない状態。
・強い風が吹く、など。

「雪まくり」は、斜面で比較的多くみられる現象で、平地では稀(まれ)な現象とのこと。
山形県庄内地方では、「雪まくり」を「雪俵」と呼んでいるそうだ。

いつか、ロール状の綿あめのような本物の「雪まくり」を見てみたい。

雪まくりの写真:マハロプカさん(写真AC)

午後になると小さなスノーボールは、失敗した「雪まくり」のようになっていた。大きくなった足跡は「雪男」が歩いた跡のようだ。

夕暮れ時には雪も風もおさまり、静かな雪景色になっていた。

まだまだ厳しい寒さが続くが、日々の暮らしのなかでホッとする「ちいさな奇跡」を見つけていきたい。

※5枚目の写真以外は全て1月12日筆者撮影

小林貞子

小林貞子

宮城県加美町在住。DNAは生粋の加美町人。
生まれは千葉、育ちは長崎、沖縄、兵庫、東京、結婚してからは埼玉、奈良、宮城に移り住みました。「住めば都」私のふるさとは日本各地にあります。
ささやかな楽しみはコーラス、ライフワークは商店街にぎわいづくり。

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