五感で楽しむ花はす。触れて、食して「身近に感じてほしい」魅力を再発見!【福井県南越前町】

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お盆の時期になると、はすの花を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。仏花のイメージが強い「花はす」ですが、実は五感で楽しめると知っていましたか?

福井県南越前町の「花はす公園」では、世界各地から集められた135種もの花はすが育てられています。

「花はすを、もっと身近な花として気軽に楽しんでほしいです」

そう話すのは、福井県南越前町観光まちづくり課の山内隆寛さん。

「仏花」のイメージが強い花はすですが、花をただ眺めるだけではもったいない!今回は、花はすを見て楽しむだけでなく、香り、手触り、味わい、五感で楽しむ方法をご紹介します。

世界各地の花はす135種類が咲き誇る「花はす公園」

福井県南越前町は、全国でも有数の花はすの生産地です。花はす公園の広さはおよそ3万3000平方メートル、作付け面積は日本一です。この広大な敷地一面に、世界各地から集められた135種類の花はすが咲き誇ります。

見頃を迎える6月下旬から8月上旬には、毎年「はすまつり」が開催されます。
*今年のはすまつりは終了しましたが、園内は引き続き無料で散策できます。

敷地内にはお子さんが楽しめるフィールドアスレチックもありますよ。

園内では、はすの葉を使ったはすそうめんやはす茶、はすソフトクリームを楽しめます。散策で疲れた後は、隣接する「花はす温泉そまやま」の日帰り温泉で汗を流せます。

そまやまに宿泊することもできます。お子さまから年配の方までいらっしゃいました。

花はすのイメージ|仏教との関わりとこれから

花はすは、お盆や法要で目にする機会が多く、仏教のイメージが強い花です。

南越前町の花はす栽培にも、戦争と供養の歴史があります。特攻隊として戦死した友人を供養するために、地元の方が花はすを栽培したのが始まりです。

花はすの見ごろは7月から8月。ちょうどお盆を迎える季節のため、祖先に思いを巡らせて花はすを見にくる方もいます。

「仏教との関わりや、祈りの気持ちはこれからも大切にしたいです。でも、花はすをもっと身近に気軽に楽しんでほしい思いもあります」

山内さんは、花はす公園の歴史を大切にしながら、これからのあり方を模索しています。

敷地内にある「花はす茶屋」では、花はすを使って作られたお土産がずらり。就労支援事業所に通所されている方々が制作した染物や織物は、どれも色鮮やかで驚きました。ぜひ手に取ってみてください。斬新な工芸品の数々に、筆者は「仏花」としてのイメージをくつがえされました。

花はすまつり期間中は、「蓮台飾り作り」や「はす染め」を始めとした制作体験ができます。期間外の体験はできませんが、完成品はいつでも購入可能です。

花はすを五感で楽しもう!

この公園の魅力は、花はすを五感で感じて楽しめることにあります。

「遠慮なく花はすに触ってみてください」「見に来られる方々にも、ぜひ触ってもらいたいです」

花はす栽培に情熱をもって取り組まれている山内さんに、花はすの楽しみ方をたっぷり教えていただきました。

(注意)
*花はすに触れる際は、スタッフの方に声をかけてください。
*花はすを採ることは禁止されています。

・見て楽しむ

花はすは、品種によって色も形もそれぞれ違って個性があります。

小ぶりなお椀型で奥ゆかしい品種、八重咲のゴージャスな品種、花びらの先端に紅色が入る品種など、違いはさまざまで見ていて飽きません。

山内さんの花はす栽培歴は10年、ひたむきに育てています

花はすは、片手に収まるような小さいものから、3m以上の高さに成長するものまで、様々な品種があります。

背の高い品種を間近で見ると、花付きの可愛らしさに反して壮大で圧倒されます。花はすに「迫力がある」と思ったのは人生で初めてでした!

・香って楽しむ
花はすは午前中に開花して、香りを周囲にとばします。8時から9時頃に来園すると、花の香りをしっかり楽しめます。筆者は10時頃の入園でしたが、ほのかに甘い香りの中を散策できました。

・触って楽しむ

「花の中に指を入れてみてください」
山内さんに言われるまま、そっと花の中に指を差し入れました。すると、花の中が人の体温ほどにあたたかい!今日一番の驚きでした。花はすは、開花するときに花の中心にある「花托(かたく)」が発熱する珍しい特徴があります。虫をおびき寄せて受粉させるために、温めて香りを周囲に飛ばすのだそうです。

「葉っぱや茎も、品種によって手触りが違うんですよ」
実際に触ってみると、ざらざらしていたり、つるつるしていたり、トゲがあったり。花にばかり目が行きがちですが、葉っぱや茎の違いを見つけるのも鑑賞を楽しむポイントです。

・味わって楽しむ

敷地内にある「瓜生の館」では、はすの葉を使用した「はすそうめん」や「はす茶」を楽しめます。実際に食してみると、はすそうめんはやさしい緑色をしており、ほどよくコシがありました。はす茶は、緑茶よりも少し苦めで、散策で疲れた体を程よく癒してくれます。

花はすの魅力をもっと身近に感じてみよう!

「花はすは、ただ美しいだけじゃないってイメージを持ち帰っていただきたいです」

山内さんに園内をガイドしていただいて、筆者は「花を見る」以外にも、たくさんの楽しみ方を知りました。

園内を見てまわるだけでも、ひとめぼれするような一輪との出会いや、お気に入りの品種を見つける楽しみがあります。しかし、実際に触ったり、匂いを嗅いだりすると、花はすには見るだけでは分からない魅力がたくさんあると知りました。

「気になること、興味があることがあれば、遠慮なく僕たちスタッフに声をかけてください!」

「そう言うからには、スタッフ一同もっと勉強しなくっちゃね!」と続け、元気に笑う山内さんでした。

花はすは仏花のイメージが強いですが、花はす公園に来れば「身近な花」に感じることができますよ。南越前町にお越しの際は、ぜひ花はすの魅力に触れてみてくださいね。

※写真は全て2026年8月4日に筆者撮影

情報

花はす公園
住所:福井県南条郡南越前町中小屋64-41
電話番号:0778-47-3368(花はす温泉そまやま)
営業時間:入園自由
利用料金:清掃協力金200円(はすまつり期間中)
*今年のはすまつりは終了しましたが、園内は引き続き無料で散策できます。
アクセス:北陸自動車道今庄ICから車で10分、南条スマートICから車で5分
ハピラインふくい南条駅から車で7分

杉谷稚恵

杉谷稚恵

福井県福井市出身。現在は、サルやイノシシが堂々と道を歩くサファリパークのような限界集落に住んでいます。子育てのかたわら、Webライターとして活動しています。ニュースは世界を動かす大事件ばかりじゃない!案外近くにあるのに、見落としてしまいがちなキラキラした気づき・感動を届けられる記者を目指したいです。

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