【動画】2度目の成人式、声高らかに〜終章〜


ついに迎えた2月26日、奉納の日。この日は天気こそ良かったが、すこぶる冷え込んでいた。カメラを構える手に痛みを感じるほどだ。そんな中、彼らの表情は穏やかだった。レンズ越しに見ると、安堵とも捉えられる顔だった。

奉納前、地域の商店へ巡行に向かう。

そこでは、「今回は梵天歌を聞けると思わなかった」「地域住民としてうれしい」などの言葉が多く語られた。中には、梵天歌に梵天歌で答える「かえし歌」を歌う先輩の姿もあった。

梵天歌を歌いながら少しずつ神社に近づく。厄を集めた2基の梵天も境内に入り、先輩学年会の助けを得ながら無事に奉納された。

奉納後はそれぞれ厄払いを受け、清々しい顔で戻ってくる。後輩学年会にバトンを渡し、万歳三唱でこの一連の大事業は幕を閉じた。

(写真)「大曲の梵天 奉納編」のワンシーン

年に一度の行事だが、その年代にとっては一生に一度の行事。今回はその行事を実行するか否かについての議論から始まった。

参加できないものもいた。仲違いもあった。友と一緒に泣くこともあった。顔を合わせるたびに笑いあった。

この「大曲の梵天」行事は単なる「厄払いの祭り」ではない。様々な想いとともに新たな友をつくり、友との絆を強める行事なのである。


【編集後記】

今回の取材で私自身も「大曲昭和五十五年会」のみなさまに優しくしていただきました。何人かの方は「君も仲間だからな」と言ってくれました。これは私の人生史上、最高にうれしい言葉です。

また、神社の宮司さん、製作の指導に当たられた方々、各年の学年会の先輩方から動画に関してお褒めの言葉をいただきました。五十五年会のみなさまが優しく接してくれたおかげで良好な関係が築け、自然な形で撮影できた結果だと思っています。


「大曲昭和五十五年会」のみなさま本当にありがとうございました。この行事を取材できて本当に良かったと思っています。

渡部生

渡部生

第1期ハツレポーター / 秋田県大仙市

生まれは秋田県にかほ市で、仙台市の大学で建築・まちづくり・震災復興の勉強をして、社会人になってからはデザイン関係の仕事をしていました。
現在は大仙市の地域おこし協力隊を行っています。いろんなカタチで地域の魅力を発信できたらと思っています!!