関係人口募集!上桧木内の紙風船上げ。紙風船を一緒に作ってみませんか?【秋田県仙北市】

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あきたの物語」は、物語をとおして「関係人口」の拡大を図ることで、県外在住者の企画力や実行力を効果的に生かした地域づくりを進め、地域の課題解決や活性化を促進する事業として秋田県が2023年度から始めました。秋田県や秋田にまつわる「ローカリティ!」のレポーターや地域の関係者が、秋田県各地の人々の活動を取材し「あきたの物語」を執筆して秋田県を盛り上げています。

※写真 田沢湖・角館観光協会提供

雪国秋田の冬。繰り返し訪れた寒波が少しずつ落ち着きをみせながらも、まだまだ寒さの厳しい2月の上旬。この時期になると、寒さを吹き飛ばすかのように一斉に小正月行事が行われます。

秋田県仙北市上桧木内(かみひのきない)地域で毎年2月10日に行われる「上桧木内の紙風船上げ」は、武者絵や美人画や、それぞれに願いを込めた絵と「無病息災」「五穀豊穣」「家内安全」などの願いが描かれた大小約60個の紙風船に灯りをともし、雪の夜空に願いを込めて飛ばすという小正月行事です。

地域住民が協力して手作りする紙風船

紙風船上げの準備は12月から始まります。

紙風船はひとりで持てるくらいの小さなものから大きなものまで様々あります。大きいものだと高さ3〜8m、最大のものになると12mにも及びます。

風船下部の口の部分には、風船の大きさに応じた竹製の輪を取り付けます。大きな風船になるとその輪の大きさは直径1〜3mにもなるのだとか。

この輪にタンポとよばれる灯油を染み込ませた布玉を取り付けて出来上がりです。

上桧木内の8つの集落では12月になると各集落会館に住民らが集まり、紙の裁断から、その年の願いを表現するような絵柄を考えたり描いたり、貼り合わせて風船の形にするなどの一連の作業を共同で進めています。

大きい紙風船を作るには時間がかかることや、普段は仕事をされている方も多いため、週末などに少しづつ作業を進めています。

真冬の夜空に願いが舞い上がる

各集落で作られた紙風船は、神事などを経て会場に運ばれ、打ち上げの時を待ちます。

会場を訪れた人は、用意されたペンで紙風船に自分の願い事を書くことができます。「家族がなかよくくらせますように」や「恋愛成就」などそれぞれに自分の思いを風船に込めます。

いよいよ打ち上げの時間になり、ガスバーナーなどを使って風船内部に熱気を送り込むと紙風船は膨れ上がります。取り付けられたタンポに火をつけ、参加者が総勢で風船下部の竹輪をしっかりと保持します。

※写真 田沢湖・角館観光協会提

風船内に熱気が十分入り、タイミングを合わせて手を離すと、灯火によって鮮やかに照らし出された願い事やそれぞれの絵が描かれた紙風船が静かに夜空へ舞い上がります。

※写真 田沢湖・角館観光協会提供

あちらこちらから紙風船が上がるたびに歓声が湧き上がり、祭りの熱気は最高潮に達します。

地域の伝統行事を絶やしてはいけない

上桧木内紙風船上げ保存委員会会長の阿部明雄さん(左)田沢湖・角館観光協会西木支部事務局長の石郷岡さん(右)

(一社)田沢湖・角館(かくのだて)観光協会西木支部事務局長の石郷岡宗幸(いしごうおか・むねゆき)さんは、この地域に生まれ育ち、町の職員として紙風船上げに関わってきました。

「最盛期では約100個の紙風船が上げられていましたが、現在は人手不足の影響で60個程度しか上げられない状態です」と、石郷岡さん。

また、上桧木内紙風船上げ保存委員会会長の阿部明雄さんは「紙風船上げは、先代の方々が作り上げてきた伝統行事。関係人口として関わってくれる人たちの手を借りることができたら大いに盛り上がります。紙風船作りから作業をして、みんなで一緒に風船に願いを込めて打ち上げましょう」と話します。

紙風船を作るところから参加してみませんか?関わってくれるスタッフを募集しています

  • 紙風船の制作補助(1月~本番までの間、各集落の製作現場にご案内します)
  • 2月10日、打上げ当日の会場の設営
  • 2月10日当日、会場を訪れた人に願い事を書いてもらう案内など

田沢湖・角館観光協会では、上桧木内の紙風船上げ補助スタッフをこのたび初めて全国から募集します。

紙風船の制作の現場から携われば、また深い感動が得られると思います。近隣の温泉や地元のお酒や料理なども併せて、秋田の冬を体験しに来てみませんか?

●2024年開催情報


開催日時:2024年2月10日(土)
会場:西木町紙風船広場(秋田内陸線上桧木内駅から徒歩7分)

●連絡先

(一社)田沢湖・角館観光協会
西木支部事務局長 
石郷岡宗幸

電話 0187-42-8480 
Eメール ishigouoka.muneyuki@gmail.com

※ご連絡いただければ日程、宿泊先など調整しご連絡いたします。

宿泊費交通費等は各自ご負担でお願いします

※人数に制限があるので先着順とさせていただきます

天野崇子

天野崇子

秋田県大仙市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター/1968年生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入って30年。

ローカリティ!編集部の一員として、みなさんの心のなかのきらりと光る原石をみつけて掘り出し、文章にしていくお手伝いをしています。

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