家庭菜園の惨劇 (前編) 都会っ子おじさんの初めての野菜作り


■憧れの家庭菜園

地方への移住を検討している人の中には、

「田舎に住んだら、家庭菜園とかやってみたいなー」

なんて考えている人も多いと思います。

この記事では、東京から愛媛県今治市の島に移住した私が、生まれて初めて体験した「リアルな野菜作り」について伝えたいと思います。

ということで、野菜作りスタートです。

最初のイメージでは、種や苗を植えて適当に水でもあげていれば、わさわさと実がなって、食費が浮く上に野菜メインの食事で健康になって、更に痩せてイケメンになる、という感じでした。

ところがなんと、野菜を植える前にまずは

「土づくりからはじめないといけない」

というではありませんか。

「面倒くせ!」

と正直思いましたが、やるからには、キチンとやらないと実がならず、ただの徒労となってしまうので、地域の先輩方に教えていただきながらチャレンジすることにしました。

スーパーや八百屋で売っている野菜しか知らない都会っ子ですが、やってやろうじゃないですか。

さぁ、どうなるでしょうか。

■まずは土づくり

まずは、土を耕して、石灰とやらを撒くそうですよ。

ササッと石灰をフリ撒いて、これで良いかと思いましたが、さすがにこれで終わりという訳にもいかないなと考え直し、狂ったように鍬で耕します。

これまでも運動だけは続けていたため、すっかり汗かき体質になっているので、ものの数分で汗だくになります。

いや。

ただ単に太っているからすぐに疲れて、汗も大量にかくのでしょうか。

太っちょって辛いですね。

で、石灰を撒いて一週間ほどあけて、次は肥料を撒きます。

これがですね。
なんとですね。

”けいふん”



を使います。

分かります?

けいふんは、「鶏糞」のことです。

にわとりの糞ですね。

以前、仕事で使っていた車には、たびたびボンネットとかにカラスに糞を落とされ、

呪いの言葉を吐きながら拭いていたものですが、鳥の種類が違うとはいえ、身を粉にして働いたお金で糞を購入する日が来るとは。

人生何が起こるか分かりません。

明日、貴女も糞を求めて車を走らせているかもしれませんよ。

▼蝶ネクタイを着けたヒヨコが看板を持つポップなイラストが心憎いけいふん。

この鶏糞ですが、お米10kgの袋くらいの大きさで、なんと80円くらいです。

生産者(?)は、いくら元がタダとはいえ、大量の鶏の糞を集めて発酵させて袋に詰めて、お店に並べる手間までして一袋80円とは。

すごい商売もあるものです。

で、この鶏糞を撒いてから土を耕すのですが、さすがにもうこの文明社会にいつまでも鍬を振り回してなんていられないので、遂にマシンをお借りすることにしました。

▼手押しの耕運機。

なかなか難しいですが、人力の1万倍楽です。

文明万歳。

▼更にこの耕運機を使うとざっとした畝(うね)まで作れちゃいます。

もう超楽です。

サイコーです。

周りに誰もいなかったら、きっと耕運機に頬ずりしてベロベロ舐めまわしていたことでしょう。



■いよいよ植え付け&種蒔き

で、次はついに植え付けです。

近くのホームセンターに行って、苗を物色します。

購入したのは、茄子・ピーマン・トマト・オクラ・ムーンライトとかいうメロンの5種類の苗。

苗なので、もうかなり育っている状態です。

超初心者の私でもきっと上手く育つことでしょう。

▼茄子なんてもうすでに花が咲いていますぜ。

こんなの失敗のしようがありませんね。

▼ピーマンやらメロンも植えて、水をやりました。ちなみにこの黒いビニールは”マルチ”というそうですよ。

貴兄らも明日「マルチを張ろうかなー」等と同輩らに話してみると一気に畑をやっている感が出て、社内の噂になりモテモテになりますよ。 

実は、枝豆だけは苗ではなく種(豆?)を蒔いてみました。

▼枝豆の種。

というか大豆ですね。



こんなのが本当に枝豆になるのかと思っていましたが、なんとたったの2~3日ほどで芽が出てきたのです。

私が汗だくになって耕した畑から芽が出たのです。

か、かわいい。

よもや50歳にもなって枝豆に萌える日がこようとは。

▼土を押し上げて懸命に顔を出す枝豆。

なんてかわいいのでしょうか。

枝豆の悪口を言う人は許しませんよ。

▼しかし、まさかこの愛する枝豆の芽にあのような酷いことをすることになろうとは…。



苗から植えた茄子やピーマンより、どうしても種から育った枝豆が気になってしまいます。

苗はヨソからやってきた子ですが、枝豆は私が自ら畑に蒔いて健気に芽吹いた子なのですよ。

しかも芽は絵にかいたようなかわいらしい双葉なのです。

もうかわいいではなく、かわゆいと表現したくなりますね。

▼数日後。更にすくすくと健やかに育っています。



▼貴兄らも是非「かわゆい」と口に出してみてください。
会ったことがないこの枝豆キッズに愛情を感じてくる筈です。

ああ、もう!かわゆくてたまらない!!



かわゆい枝豆キッズたちは、栄養と、私の溢れんばかりの愛を受け、何も知らずにすくすくと育っています。

この子らにこの後どんな運命が待ち受けているのでしょうか…。

後編へ続きます。。。

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ヒョードーミキヒロ

愛媛県今治市/第4期ハツレポーター

大阪→東京→愛媛の今治市、しまなみ海道の大島へ移住。現在、地域おこし協力隊をしながら趣味の格闘技の教室を「GRABAKA 今治大島」という名前で開催中。素通りしてしまうには勿体ない、しまなみ海道のいろいろな魅力をお伝えしたいと思ってます!