網走市に数多くある居酒屋の中でも、老舗と呼ばれる酒菜亭喜八(さかなてい きはち)。こちらのお店には、焼き台をコの字型に囲む大きなカウンターがあります。
カウンターから見ることができる、肉や魚介類が炭火で次々と焼かれていく様は、まさに『圧巻の炉端LIVE』、そして食材へのこだわりや、お客様への敬意を感じさせる丁寧な焼き上がりは、序盤からエキサイティングな気持ちにさせてくれます。
お店に入ると、大きなコの字カウンターと笑顔の青木勝洋(あおき・かつひろ)マネージャーが迎えてくれます。
カウンター席に腰を下ろし、まずは串焼きの盛り合わせと生ビールを注文、さあ『炉端LIVE』のはじまりです。
食材が炭火の網の上に置かれ、料理人と食材との真剣勝負が開始、パチパチと音をたてる焼き台、少しずつ焼けていく6種の串焼きを眺めながらビールを一口二口、「あー、美味いっ」まさに臨場感溢れる最高の待ち時間です。
目の前で繰り広げられる料理人達のキビキビとした動きや仕草、ハツラツとしたお客様との会話、焼き上がりに焼き台から直接手渡される演出ともに、「ジュー」という音と立ち込める香り、五感が刺激され食べるその料理は、身体ごと満足させてくれます。
喜八では、今回注文した串の盛り合わせやエゾシカのたたきのほか、鯨料理や肉料理、絶対的な目利きを持つ中野鋭一郎(なかの・えいいちろう)調理主任が厳選した地元食材を中心に、旬の魚介類や野菜料理が沢山あり、日本酒の種類も豊富に常備しています。
日本酒選びに迷った時は、まずは青木マネージャーや中野調理主任にご相談を、料理に合った美味しい日本酒が出てきますよ。
『帰る時の方がちょっと幸せ』
青木マネージャーにモットーを聞いてみました。
「お店に入る時よりも、帰る時の方がちょっと幸せ」
そんなサービスを目指したいと、以前からずっと思い続けているそうです。
「後輩にその思いを伝えていき、沢山の成功体験を経験させていきたい。固くなり過ぎず砕け過ぎず、絶妙な距離感を保った最高のサービスを網走に根付かせて行きたい」と熱くお話ししていただきました。
「帰る時の方がちょっと幸せ」と青木マネージャーは謙遜気味に話されてましたが、目指しているサービスは、料理を取り仕切っている中野調理主任はじめ、全ての従業員の方々へ確実に伝わり、自信があるからこその言葉なのだと私は感じました。
そのせいなのか、私が店を出る時に感じたのは、「うまかった〜」との呟きと同時に「とっても幸せ」な気分でした。
また行こう、炉端LIVEへ。
そして、そんな素敵な網走酒場にまた出会いたく、私は次の酒場へはしご酒に向かいます。
「流氷の下、海底熟成のお酒」を味わえるBAR、「本物の流氷を使ったカクテル」を味わえるBARなど、網走の酒場は一軒で満足するのに勿論十分ですが、酒場をはしごしてこそ、よりディープな網走の真髄が見えてきます。
次の酒場、すなわち今宵のはしご先のお話は、いずれまたローカリティ!で。
【店舗情報】
◇酒菜亭 喜八
◯住所 : 網走市南四条西3丁目
◯TEL. 0152-43-8108
◯定休日 : 日曜日(祝日は営業)
◯ホームページ