ジャニーズ改名でスマイルアップ社困惑「うちが元祖なのに」【宮城県登米市】

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ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、ジャニーズ事務所は、2023年10月2日記者会見を開き、10月17日付で社名を「株式会社SMILE-UP.」(スマイルアップ)に変更すると発表した。その発表を受けて、宮城県のITコンサルティング会社「スマイルアップ」社が困惑している。10月2日だけで50件以上の問い合せが届き、検索広告も止めざるを得なくなっているという。代表の熊谷美威(みのる)さんに取材した。

■「スマイルアップ」業界内では有名な企業

「正直、非常に困っています。洒落にならない影響が出ています」

開口一番、熊谷代表は語る。

熊谷代表が代表を務めるスマイルアップ合資会社は、宮城県登米市にあるITコンサルティング会社だ。2012年から現在の社名で会社を運営しており、「笑顔が増えるといいなという思いを込めて、会社の在り方を表現するための造語」として、命名したという。

熊谷代表のスマイルアップ社は、サイボウズ社の「kintone」という社内情報共有データベースを使ったコンサルティングサービスを行っており、過去には支援したクライアントが大会で2回ほど優勝するほどで、スマイルアップという名前も、業界内では浸透しているという。

今年、DX経営に関する本も出版しており、「スマイルアップ」という名前を全面に出してプロモーションを行おうと準備していた矢先の出来事だったという。

■検索広告での仕事依頼が止まってしまう

スマイルアップ社は、セミナーも年間70回ほど開催しており、集客はもっぱらネット広告で行っている。ネット広告は、検索した人の数に応じて課金される仕組みのため、「スマイルアップ」で日本中の人が検索すると、高額請求が発生する。熊谷さんは、10月2日の朝一番のニュースを見て、あわてて検索広告を止めたそうだ。検索を止めると仕事の依頼が全く来なくなるので、非常に困ると熊谷さんは嘆く。

すでに、問い合わせも50件以上来ているらしく、対応に時間が取られているともいう。

とんだとばっちりで困惑している熊谷代表だが、家族もジャニーズ事務所のグループの大ファンで、応援している傍ら、複雑な気持ちで見守っているという。

「会社の負債とも言える、前経営者の尻拭いは本当に大変だと思います。同じ経営者として同情します」

スマイルアップ社のサービスサイト

■スマイルアップ合資会社 

代表:熊谷美威

会社WEBサイト:https://smile-up.jp/

サービスサイト:https://dx.web-robo.jp/

書籍「DX経営はじめの一歩」:https://amzn.asia/d/i83pvCi

中野宏一

中野宏一

神奈川県横浜市

編集長

ローカリティ!編集長、運営会社の合同会社イーストタイムズのFounder CEO。2015年くらいから住民参加型ニュースサイトを運営している。ローカリティ!では、発行人兼編集主幹→編集長に。

秋田県湯沢市(出生地)、東京都新宿区(幼少期)、埼玉県所沢市(小学校)、アメリカサンディエゴ(小学校)、東京都荒川区(中高)、東京都文京区(大学・大学院)、仙台、和歌山。そしてローカリティ!で訪れた全国のローカル。
この世界には「価値」が溢れていると思います。「何もない」ではなく、「発信されていないだけ」。ローカルの価値を、伝わるように発信すれば、その価値に共感する人は必ずいるはずです。

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