ふるさとの味を次の世代へ!!ご当地グルメ「浦安べか焼きそば」をひっさげ、地域活性化を目指す浦安市商工会議所青年部の熱い取り組み【千葉県浦安市】

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 <これがべか焼きそばだ!>

東京に隣接し、日本最大級のテーマパークを有するここ千葉県浦安市は、かつては漁村でした。昭和40年から始まった公有海面埋め立て事業で市域は約4倍になりましたが、昔の風情を残す元町地域には、当時から名物として愛されてきた「焼き蛤」や「焼きあさり」を売るお店や、美味しい海苔屋さんが今もたくさん残っています。

そんな浦安で、新しく次代に残せるソウルフードを作ろう!と立ち上がったのが浦安市商工会議所青年部(Urayasu YEG=Young Entrepreneurs Group)。

商工会議所って聞いたことはあるけどどんな団体?と思われる方もいると思いますが、

「普段あまり交わらない業種の、会員同士の交流を通じて研鑽を重ね、能力を拡大し、地域経済の発展に貢献するための団体」とのことで、その中でも40歳以下のメンバーで構成されているのが「青年部」だそうです。

現在、青年部のメンバーはそろそろ30名になる予定で、業種は海苔屋、不動産、飲食、配送、鍼灸師、保険、デザイナーと多岐にわたっています。

海苔屋さんでもある現青年部会長の平野栄治(ひらのえいじ)さん、「べか焼きそば」委員長の玉澤豊久(たまざわとよひさ)さんにお話を伺いました。

「青年部で“浦安市民まつり”などイベントに出店することになり、浦安のご当地グルメを作ろうということになりました。試行錯誤を繰り返して、2017年に今の“浦安べか焼きそば”の形が出来上がりました」

浦安の新ご当地グルメ、“浦安べかやきそば”とは?

<べか焼きそば販売の様子>

「浦安べか焼きそば」とは、玉ねぎと、浦安名物であるアサリがたっぷり入った焼きそばで、バターと貝だしと麺つゆで味付けしています。そこにレモンと大葉でさわやかな風味をプラスし、筆者も頂きましたが、いくらでも食べられそうな美味しさ!

最初はあさりのしぐれ煮を入れた、濃いめの味付けの焼きそばを作っていたそうですが、しぐれ煮を作っていたところが製造をやめてしまったこともあり、新しい味を模索することに。

そこで、老若男女、誰にでも楽しんでもらえるものを、というコンセプトで、改良を重ね、今の形になったそうです。

イタリアンのボンゴレパスタをイメージして、ちょっと洋風であっさりした味付け、でも貝の旨味たっぷりで、どこか郷愁を誘う懐かしい味。

「レモンがアクセントで、これがないと味がぼやっとしてしまらない。調味料の配分も絶妙で、何かが多いと味がぶれる」と玉澤さん。

浦安らしい、一味違う焼きそばにたどり着いたんですね。

「べか焼きそば」の「べか」は、海苔を採取するために使った、東京湾で一番小さいと言われる漁船「べか舟」から来ています。戦後は貝取りにも使われ、浦安市民にとっては歴史のシンボルともいえる存在です。

青年部のみなさんは、「べか焼きそば」をご当地グルメとして根付かせるため、イベントに出店しながら、2019年には商標登録も済ませ、たれ作りにも着手します。

べか焼きそばを、できれば家庭でも簡単に作れるようにしたい。そのためにはたれを作って販売したい、という思いからです。

それが何とか形になり、2019年の市民祭りで焼きそばのミニコンテストを開催して、食べ比べのセットを購入した方に配布することができました。

ところが、そこから販売に進もうとしたときに新型コロナウイルスの流行が始まってしまい、活動がストップしてしまったのです。

2018年には学校給食にも採用され、少しずつ認知度も上がってきた矢先です。

しかし、青年部のみなさんはあきらめず、このコロナ禍の間もたれの改良をし、小袋版を完成させます。

昨年から徐々に活動もできるようになり、昨年10月に「浦安マリーナ」の会員向けイベントに出店し、今年4月にはようやく再開した市民祭りで700食近くを完売しました。

市民祭りでは、完成した小袋のたれも配布したそうです。

「これから販売ルート、仕入れ、在庫管理などの課題をクリアして、何とか販売までこぎつけたいですね。ようやく普通の生活に戻りつつあるので、イベント出店をどんどん増やし、お店の扱いも増やしていければと思います」と玉澤さんは語ります。

現在、市内のお店で「べか焼きそば」を食べられるところは、「小麦屋(お好み焼き/もんじゃ)」、南国呑場「パームツリー」、「てしごと家(居酒屋)」の3店舗。

ただ、たれがあれば出してもいいという飲食店はたくさんあるということで、たれのサイズなども店舗や売り手のニーズに合わせたものを作っていきたいそうです。

浦安市はホテルの数も多いのですが、いくつかのホテルの朝食やブッフェにも採用され、少しずつその勢力を拡大しているところです。

「べか焼きそば」だけじゃない、青年部の熱い思い

青年部のみなさんは、「べか焼きそば」をご当地グルメとして根付かせたいと奮闘されていますが、実はそれだけではなく、ほかにも様々な活動をしています。

その一つが「護岸清掃」。

浦安は三方を海に囲まれ、市の中心には川が流れています。さまざまな団体がその「護岸」をきれいにする活動を行っていますが、その中で昨年は4月に行われた舞浜護岸清掃(一般社団法人千葉県建設業協会主催)に参加し、舞浜大橋から堀江橋までの護岸約800mの区間のゴミ拾いを行ったそうです。

<雨の中、護岸清掃!>

またこれまで部員の能力向上を目的としたさまざまな講演会を行ってきましたが、将来的には部員だけでなく、浦安の事業者も参加できるようにと考えているそうです。

「講演会を広げることが浦安の事業者のスキルアップにつながって、間接的に地域経済の発展にもつながるといいなあと思います」と平野会長。

<OB現役合同講演会>

               

「昔はミス浦安コンテストをやったりもしたんです。あとは浦安市商店会連合会主催の浦安百縁商店街というイベントも、今年9月に4年ぶりに開催されるのですが、そのステージの仕切りは青年部の担当です」と語る玉澤さん。

「浦安べか焼きそばは、対外的にアピールするためのツールなんです。私たちのことを焼きそば屋さんだと思っている方もいるようですが、あくまでも、地域経済を盛り上げるため。ご当地グルメを広めて、商工会青年部のことを知ってほしい。部員が増えて、組織が大きくなれば、またもっと大きなこともできると思っています」

「浦安べか焼きそば」が市民に愛されるご当地グルメとして受け継がれればうれしい。でもそれだけでなく、浦安の事業者が切磋琢磨して、誇りをもって働き、暮らせる、活気あふれる街となってほしい。青年部のみなさんのお話から、そんなふるさと愛とパワーを感じて、筆者もますますこの街に愛着を感じるようになりました。頑張れ!青年部。

【浦安商工会議所青年部】

https://u-yeg.com/

【浦安べか焼きそばの作り方】

笠原 磨里子

笠原 磨里子

千葉県浦安市

第3期ハツレポーター

東京都港区生まれ。世田谷区を経て千葉県浦安市在住。3人の男の子を育てながら、PTAや自治会、ボーイスカウトの指導者など、地域と繋がる活動をしてきました。
「食べること」「体を動かすこと」「歌うこと」「旅すること」が大好き♬
楽しく地元の魅力を発信していければと思っています!*

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