川面に映る想いの光。丸子川ナイトマーケット誕生秘話 「盛り上がりは自分たちで作れる」


秋田県大仙市の大曲地域では、雄物川の支流である丸子川(まるこがわ)の脇で「丸子川ナイトマーケット」が催されている。

会場は広い通路になっているが、普段は人通りが少なく、イベントなども行われない、活用されない場所であった。

しかし今では月に1回(冬季を除く)夜市が開かれている。

「丸子川ナイトマーケット」誕生秘話

2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で売上が下がった飲食店らが中心となってテイクアウトを推進する「大仙エールメシ」という活動が行われた。

他にもなにかできないものかと「大仙エールメシ」に参加している方々の中から有志が集まり、「夜市」を行う案が出された。

夜間の比較的早い時間まで人を集め、イベント終了と同時にコロナ対策をしながら二次会で近隣の飲食店へ足を運んでもらうことを当初の目的としていた。

大曲地域の市街地中央部で行おうとした所、打ち合わせに参加していた女性から「ロケーションが悪く、職場にも近いので嫌だ」という意見が出された。

代わりに川の近くを提案された。

「その一言で川沿いの魅力が発見されたんです」と「丸子川ナイトマーケット」の運営の一人、桜田拓さん(38歳)は話してくれた。

丸子川ナイトマーケットの様子

丸子川ナイトマーケットに参加してみて

私は丸子川ナイトマーケット当日のボランティアスタッフを行うことになった。

今回の丸子川ナイトマーケットは大仙市大曲地域で行われる花火大会に合わせて2日間の開催となり、両日とも日中からスタートすることになった。

初日は生憎の雨で冷え込んだ天気で、来場者はやや閑散としていた。

雨天時の丸子川ナイトマーケット

傘をさして会場から見る花火

2日目は打って変わって晴天。開催時間である12時から21時まで客足は途絶えなかった。

日中の丸子川ナイトマーケット

子どもたちの人気を集めたのは「薪割り体験」。薪を上からハンマーでたたき、下においてある金属の三角柱に打ち付けて割る。薪によっては非常に硬いものもあり、私も実際に割らせてもらったが、何度打ち付けても割れなかった。子どもたちの中には1人で40以上の薪を割った少年もおり、彼から薪割りの手ほどきを受けた。

薪を一生懸命に割る子ども

大人たちは飲食に夢中になっている。

酒屋さんのブースはイベント終了までにお酒が売り切れていた。グリル料理を提供するお店やケバブ屋さんなど、多くの店に行列ができていた。

来場者数がピークのときの様子

夜になると花火が打ち上がった。打ち上げられた花火はイベント会場からでも見ることができる。来場者たちは足を止め、花火を撮影したり、鑑賞したりしている。

この日は大盛況に終わった。

丸子川ナイトマーケットの会場から見る花火
丸子川ナイトマーケットの会場から見る花火

打ち合わせの様子

実際に丸子川ナイトマーケットを行ってみて

「手応えは抜群でした。こんなに人が集まるんだって思いましたね」と桜田さんが話し、「SNSでしか情報発信してなかったんですよ」と付け加えてくれた。

イベントを開催するごとに来場者も、出店者も増えていった。

しかし、当初の目的であった「二次会での近隣飲食店の利用」についてはまだ効果が小さいとの声もあった。

「時間が経過し、コロナ対策の形も変化すれば目的に近づくかもしれない」と運営の一人である松本紘幸さん(38歳)は期待を寄せていた。

参加者からのお話し

「丸子川ナイトマーケット」に参加したことのある方に話しを伺う機会があった。「閉塞感が続く日々が続いていますが、こういうイベントがあれば息抜きにもなって嬉しい」とその方は笑いながら答えてくれた。

将来の野望

「当初の目的は夜の街を元気にすることでしたが、今は頑張り次第でこうした盛り上がりを作れることをみんなに伝えたいという気持ちもあります」と運営の久保田健一郎さん(41歳)は自分の想いを語ってくれた。


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渡部生

第1期ハツレポーター / 秋田県大仙市

生まれは秋田県にかほ市で、仙台市の大学で建築・まちづくり・震災復興の勉強をして、社会人になってからはデザイン関係の仕事をしていました。
現在は大仙市の地域おこし協力隊を行っています。いろんなカタチで地域の魅力を発信できたらと思っています!!