良い特徴を掛け合わせた「ハイブリッド魚」を通じて、美味しくて、病気に強い養殖魚の魅力をお届けしたい【和歌山県白浜町】

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近年、食卓には多くの養殖魚が並ぶようになりました。でも、まだまだ知られていない魅力的な養殖魚が、世の中にはたくさんいるのです。

例えば、ブリとヒラマサをかけ合わせた「ブリヒラ」やクエとタマカイをかけ合わせた「クエタマ」。これらの魚は「ハイブリット魚」と呼ばれ、それぞれの魚の良い特徴をかけ合わせています。

(写真:ハイブリット魚の「クエタマ」)

その「ハイブリット魚」を生み出している企業が、近畿大学発のベンチャーである「アーマリン近大」です。 

アーマリン近大は、全国の養殖業者さんにマダイやシマアジなどの養殖魚の稚魚を販売しています。それだけではなく、養殖魚の美味しさを知って貰うために、養殖魚専門店(レストラン)を大阪と東京で運営し、養殖魚の魅力を伝えています。

アーマリン近大の原点は、戦後の日本で食糧難に陥ったことにありました。日本の復興には食糧の確保が第一で、タンパク質の安定供給が求められました。そのような中、近畿大学は日本の周りを囲む海に目を付け、「海を耕す」という考えの元に、魚の養殖事業を始めました。

そして、現在は大学の研究部門が常に新しい取り組みを行い、消費者に届いた魚の評価を研究部門にフィードバックし、世の中が求める優良な品質の追求や魚の生産を養殖事業に反映しています。

今後は農作物や肉などの畜産物と同じように、良い特徴を掛け合わせた魚(ハイブリッド魚)の生産を通じて、美味しくて、病気に強く、より早く育つといった様々な個性を持った新しい魚を皆様にお届けしたいと思っています。

そして、当たり前のように、美味しい魚がいつでも食卓に並ぶ様、日本の養殖業を支える活動を進めていきたいと思います。

■ 情報

  • 株式会社アーマリン近大
  • HP:https://www.a-marine.co.jp/
  • 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町1-5
  • お問い合わせ先:tabuchi@itp.kindai.ac.jp

櫻井 雄基さんの投稿

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